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酒の湖、肉の森

アラサーなんちゃって起業家が起業・投資・女の子について語ります

マンション投資を始めたアルバイトの話

投資の話 日常の話

所得が低くても貯蓄は決して不可能ではない

元ネタはこちら。

www.zenmashiniki.com

食費や交際費を削って、年収300万のうち100万を貯蓄した筆者。

そのうち節約が心の貧しさに繋がることに気付き、節約をやめてしまう。有意義なお金の使い方を模索した結果、積極的に消費するようになり、充実した生活を送っている、というお話。

 

このエントリーを拝見し、僕はいまもうちの会社に勤めるアルバイトのT君(29歳)の話をせずにはいられなくなった。

 

 

アルバイトのT君(当時26歳)

彼は、3年前にうちの会社にアルバイトとして入社した。

うちに来る前は、彼は引きこもり生活を送っていたそうだ。以前のアルバイトで貯めた生活資金が尽き、やむを得ず職を探してうちの会社に巡りあった。

 

当時の彼は本当に困窮しており、食事は1日1回が当たり前。電気・水道・ガス・携帯電話などのインフラに関わる料金は全て滞納しており、家賃を除くと1ヶ月1万円未満で生活していた。

 

そんな彼だが、一つだけ抜きん出ている長所があった。

彼は、非常に真面目で、勤勉だったのだ。引きこもりだったし、公共料金滞納の常連だったので、矛盾しているように聞こえるが、彼に言わせると「休息の期間」だったらしい。

 

そんなわけで彼はうちの会社で一生懸命働いた。週5日、時間外労働を含めて1日10時間。1日の遅刻もなく時間通りに働き、年収にすると300~350万円ほどになった。

 

 

ため切った500万円

彼はお金を稼いだ後でも、そのお金をむやみやたらに消費することはしなかった。

築30年のアパートに住み、家賃は5万円。もともと生活にお金をかけるほうではなかったので、1日3食の食費と公共料金の支払いを含めても、月間の支出は10万円そこそこだった。

彼の貯蓄は順調に増えていった。

 

彼は生活のリズムを全く崩さずに働き続け、そして3年の月日が流れた。彼以前に雇ったアルバイトは全員辞めてしまい、彼はアルバイトの中で最古参になっていた。

彼の貯蓄は、500万円にまで膨れ上がっていた。タネ銭としては、十分だった。

 

 

そしてワンルームマンションを買った

あるとき、彼はこの500万円を運用したいと僕にアドバイスを求めてきた。

 

彼は今後も当分アルバイト生活を続けようとしていた。

そのため、金融商品などで含み益を抱えてじっと待つよりは、給与の他に何か収入の柱を作っておけば、精神的にも安定するだろうと伝え、不動産投資をお勧めした。

 

知り合いの不動産会社に紹介し、僕とT君と不動産会社の担当者の3人で物件を探した。10数件のマンションをピックアップし、キツめの指値で買い付けを打診した。

 

そして購入した物件は、埼玉県内の東京寄りのエリアだった。都内で有数の大きな駅に1本でアクセスできる。

築年は30年近くになるが、数年前にリフォームが入っており、内装・水周りに問題なし。管理組合の財政も健全で修繕積立金が積み上がっていた。

 

不動産投資の利回りを上げるにはいくつか方法があるが、手っ取り早いのは買い叩くことである。中古ワンルーム投資はリスクの割りにリターンを得るのは苦労するので、こうでもしないとお勧めはできない。

今回の物件の表面利回りは12%強。賃料は管理費別で4.8万円だった。

税金や修繕費、空室リスクなどを差し引いても、年間で40~50万円くらいは金を落としてくれるだろう。

 

 

そして、もう一つ、彼に重要なアドバイスをしておいた。

それは、賃貸で得た収益は、消費に回さずに再投資することだった。

 

「分かりました。そのお金と新たに貯蓄するお金で、また3年後にマンションを買いたいです。」

 

彼は静かに、力強く言った。彼はきっと全うするだろう。僕はこう答えた。

 

「次は3年後でなく、2年半後だよ。」

 

彼の目がキラキラ輝いたような気がした。

 

 

彼は、大企業で正社員として働いた場合、決して出世するタイプの人間ではない。

しかし、今後10年で間違いなく上場企業の社員よりも安定した生活を手に入れるだろう、と思った。

 
 

安定した生活とは何か

仕事でも恋愛でも、一つのことに依存してしまうのは危険である。それを失くさないように、しがみついていなければならないからだ。

 

仕事については、複数の収入源を作ることが安定の第一歩であり、大企業に就職したり年収1千万円稼ぐことが安定だと考えるのは間違いである。

安定した太い柱が1本あればいいじゃないか、という人もいるかもしれない。

しかし、その柱が太ければ太いほど、その柱を手放せなくなり、身動きが取れなくなるのである。

 

この間、1部上場企業に勤める40代半ばの男性が、何を血迷ったかうちの会社に面接に来た。

彼の年収は700万円を超えていたが、職場環境のことで彼は行き詰っていた。

彼は必死だった。今の職場には居続けられない。生活水準を落とさないためには、今と同程度の条件で彼を受け入れてくれるところを探さなければならなかった。

 

結局、うちの会社が彼に提示した年収は、480万円だった。彼から返事は返ってきていない。

 

 

最後に

元エントリーの筆者は、貯蓄を有意義に消費した。

僕は「お金よりも時間が大事」と考えており、10代・20代の時間は人生で最も大切であろうことは疑いようもない。

だから、若いときにパ~っと使うときは使っちゃって全然いいと思うし、健全だと思う。

 

ただし今後の人生の中でお金の問題はついてまわる。その問題が大きくなる前に、こういうお金の使い方をしたT君の例を思い出してほしい。

 

 

最後の最後に、

T君のように稼いだ金を不動産につぎ込むことに、リスクがあると批判する人もいるだろう。けれどもT君は、そのリスクを理解した上で、自分のお金で、自分の責任で、新たな一歩を踏み出した。

 

僕はT君のことを心底尊敬している

彼を合コンに連れて行ってやろう。そして、「未来の不動産王」として紹介しよう。

 

T君と合コンしたい方は、メッセージください。

 

ガンバレT君!